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息切れ

息切れは、呼吸が苦しくなる時に出てくる症状です。息切れを認める場合、以下のような病気が疑われます。

1. 心臓の病気

  • 心不全
    心臓は全身に血液を回すポンプの働きをしています。心臓に何かしらの異常が生じて、このポンプの働きが悪くなる状態を心不全といいます。心臓の病気があり、十分な血液が全身に回せなくなると、まずは動いた時に息切れを感じます。さらに心不全が悪化すると、胸に水が溜まり、安静にしている時や、横になっている時にも息切れを生じます。
  • 狭心症
    心臓を栄養する冠動脈という血管に動脈硬化が起こり、血管の流れが悪くなると、安静時には症状はないですが、動いた際に息切れを生じることがあります。典型的には、胸の痛みや重さなどを伴いますが、動いた際の息切れのみが生じる場合もあります。

2. 肺の病気

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    肺に空気を送る気管支が狭くなったり(慢性気管支炎)、肺自体の構造が壊れる状態(肺気腫)になる病気です。主に喫煙が原因で起こります。動いた際の息切れが主体ですが、進行すると安静時にも息切れを生じます。
  • 気管支喘息
    気管支に持続的な炎症を起こすことで、気管支が狭くなり、呼吸をするときに、ヒューヒューやゼーゼーといった音とともに息切れを生じる病気です。発症年齢は、幼少時と40〜60歳代にピークがあります。平常時は症状がない方でも、気候の変化や風邪などをきっかけに発症することがあります。
  • 肺炎
    通常の肺炎の場合は、菌の感染により、発熱・咳・痰などの症状を伴って、息切れを生じます。感染以外で、肺に炎症を起こす、間質性肺炎という、特殊な肺炎もあります。

3. 貧血

血液中で、酸素の運搬を担っている赤血球が減る状態です。酸素の運搬が十分にできな
くなり、酸素不足が生じることで息切れを生じます。

4. 肥満

過度に体重が増加した状態で、主に動いた際に肺や心臓に負担がかかり、息切れを生じます。

5. 運動不足

適度な運動がされていない場合、心肺機能が低下し、動いた際に息切れが生じやすくなります。

6. 精神的な問題

強い不安、ストレス、精神疾患などにより息切れをはじめ、様々な症状を自覚する可能があります。またパニック発作の際には、過呼吸を伴い、息切れや呼吸苦を自覚する可能性があります。

軽い場合でも、新たに息切れが発生した場合には、何か病気が隠れている可能性がありえます。息切れを認める場合には、診察の上、胸のレントゲン、心電図、血液検査、呼吸機能検査など検査を行い、原因を特定することが重要です。おかしいな、と思った場合には、いつでもご相談ください。

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