血圧が高い
血圧が高い状態を、放置すると動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気のリスクが高まります。血圧は、遺伝的な要因、加齢、食生活(塩分の摂りすぎ)、運動不足、肥満、ストレス、睡眠不足など、様々な要因により上昇します。
健康診断などで血圧が高いと指摘された場合、健康診断時や医療機関でのみ血圧上昇をする方もおられますので、まずは自宅で血圧を測定し、本当に血圧が高いかを評価することが大切です。
家庭血圧測定の方法
- 血圧測定の機械 二の腕にまくタイプの血圧計が推奨です
- 血圧を測る時間 起床後1時間以内と寝る前
- 血圧の測り方
① 排尿、排便など済ませてから測る
② 椅子などに座り2分程度リラックスする
③ 血圧計の巻く部分を二の腕に巻き、腕を心臓の高さに合わせて、測る
④ 1〜2分程度間隔をあけて、2回程度測定し、両方の数値を記載する
⑤ 時々左右の腕を変えて測ってみる
日本高血圧学会の定める、高血圧治療ガイドライン2019によると、家庭血圧に応じた血圧コントロールの目標値は以下になります。
*CKD患者:腎臓病の患者様を指します
高血圧を認める場合、まずは生活習慣の見直しが必要です。以下の生活習慣の見直しを検討しましょう。
- 塩分制限 6g/日未満
- 野菜、果物の積極的摂取
飽和脂肪酸、コレステロールの摂取を控える
多価不飽和脂肪酸、低脂肪乳製品の積極的摂取 - 適正体重の維持 BMI = 体重kg ÷ (身長m × 身長m) を25未満にする
- 運動療法
ウォーキングなどの有酸素運動を30分、週3回以上
軽いダンベルなどを用いた筋力トレーニング - 酒を控える
- 禁煙
160/100mmHg以上の高血圧や、生活習慣の見直しをしても血圧が高い場合には、お薬による治療が必要です。血圧のことでご心配がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。