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コレステロールが高い

コレステロールは、本来、細胞維持など体に必要な成分です。しかし、血液中のコレステロール値が異常な状態が続くと、血管壁にコレステロールが蓄積し、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞といった、心臓や脳の血管の病気につながります。
コレステロールには、主にHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセライドとも言います)があります。コレステロール異常の基準値は以下の通りです。

日本動脈硬化学会:動脈硬化予防ガイドラインより抜粋

コレステロールが異常の場合は、LDLコレステロールおよび中性脂肪を下げ、HDLコレステロールを上げることを目標に、以下のように生活習慣を改善しましょう。

  • 肉の脂身、動物脂、鶏卵、果糖を含む加工食品の摂取を控える
  • 魚、緑黄色野菜、大豆製品、海藻、などの摂取量を増やす
  • 毎日30分程度の有酸素運動(ウォーキングなど)を行う
  • 禁煙し、受動喫煙も避ける
  • 過食と身体運動不足に注意し、肥満を避ける

これら生活習慣の改善を行ってもコレステロール値が下がらない場合は、薬物療法などの治療が必要となります。コレステロール値のコントロール目標は、患者様によって異なります。以下の流れにそって、まず、患者様ごとにコレステロール値異常による動脈硬化疾患発症の危険度を判定します。

日本動脈硬化学会:動脈硬化予防ガイドラインより抜粋

危険度に応じ、下記の基準に従い、コレステロール値治療目標値を算定します。一次予防とは、脳梗塞・心筋梗塞・狭心症などの動脈硬化疾患がこれから起こるのを予防すること、二次予防とは、すでに発症してしまった動脈硬化疾患が、再発するのを予防することを指します。下記の表はあくまでも目安であり、個々の患者様の合併する病気の程度や年齢などに応じて、随時目標値は検討する必要があります。

日本動脈硬化学会:動脈硬化予防ガイドラインより抜粋

コレステロール値の目標値に関しては、上記のごとく、やや複雑なところがあります。自分はどこを目標に頑張るべきか、今の治療が上手くいっているのか、などわからないことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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