動脈硬化が気になる
動脈硬化とは、全身に血液を送る血管(動脈)が固くなって、弾力性が失われた状態を指します。動脈硬化が進むと、血管の壁に悪玉コレステロールなどが入り込み、粥状物質(プラーク)として蓄積します。プラークが厚くなると、血液の流れが悪くなり、心臓発作(狭心症)の原因となります。またプラークが破れると、そこから血の塊(血栓)を作る物質が溢れ出します。これにより血管がつまり、心筋梗塞や脳梗塞が起こります。
動脈硬化は、加齢、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、ストレスなど、様々な要因が重なり進行します。動脈硬化の状態を評価する方法はいくつかありますが、簡便な方法としては、以下の二つがあります。
頸動脈エコー検査
頭に血液を送っている頸動脈の状態を、超音波(エコー)の機械を当てて評価する検査です。動脈の壁の状態を見て、動脈硬化進行の程度を評価します。所要時間は15〜20分程度で、優しくエコーの機械を当てるだけなので、特に痛みなどはありません。
血圧脈波検査
足の血管を評価することで、動脈硬化の状態や、血管年齢を評価する検査です。両方の二の腕と両方の足首に血圧の測定計を巻き、両手足の血圧を同時に測定するだけですので、簡便に評価できます。通常、足の血圧は、手の血圧より高いのですが、足の血管の動脈硬化が進行すると、足の血管が狭くなり足の血圧が下がってきます。手足血圧の比率を見ることで、動脈硬化の程度を評価します。また、血管の硬さも評価可能であり、測定された数値が、どの年齢の平均値に近いかを見ることで、血管年齢を評価します。
以上の検査は、当院で実施可能ですので、ご希望の場合にはいつでもご相談ください。